第17段

攻殻6話のエレベータ

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 アニメ「攻殻機動隊」の第6話で、少佐が課長とエレベータ内で会話をするシーンがある。そのエレベータの内壁なのだけど、大変メタリックで、金属板を幾何学的に継ぎ接ぎしたような外観になっている。そういう継ぎ接ぎメタリックの表現技法は近未来SF全般に広がっているようで、よくお目にかかる。不思議なことに、あれを見て私たちは「近未来だあ」と感じるようになっているようだ。でもどうなんだろう。

 サイバーパンクは言うまでもなく近未来を舞台にしたSFジャンルである。しかし、近未来の世界にあんな内装があるだろうか。例えば30年後のトーキョー・シティに最先端技術を駆使した高層建造物ができるとして、その内装があんなのだとはよもや思うまい。まだドラえもんに出てくるやたら滑らか流線型デザインの方が想像しやすいだろう。未来の人がわざわざ壁を鉄板剝きだし粗雑な継ぎ接ぎにするとは考えにくいのだ。今ですらやってないのに。

 思うに、サイバーパンクは近未来をモチーフにこそしてるけど、その本質は近未来でも何でもなく、異質な世界。でも他のSFジャンル、例えばスペースオペラなんかに比べたらはるかに実現しやすそうな、「近異質」が核になってるんじゃなかろか。共産主義的巨大国家しかり、セックスとドラッグと暴力に満ちた退廃的なスプロールしかり。第10段での主張も「近異質」で置き換えて説明できるし、その異質性に私としては不安感を覚えたのだなあ。とまあ、まったくまとまらないまま今回もここまで。いい加減試験勉強しないと。

 

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