友人がリアルにヤンデレな人に悩まされているらしい。彼女はそのヤンデレさんについて、次のような特徴を挙げていた。「特殊な趣味を押し付ける、相手の愛情を確かめる為に困らせたり心配させる、悲劇の人っぽい振る舞いをする
」など。友人にしつこくせまってくるので困っているのだとか。でもこれは、友人には悪いけど、ヤンデレじゃない気がする。
前にも書いたけど、ヤンデレって「自らの精神を破壊し、時には何らかの外的存在を攻撃してでも相手に愛情を表現している」人間のことだと思うんだ。ヤンデレと言えば「病的」という属性が前面に押し出されがちだけど、重要なのはむしろ「献身性」。病的なまでの献身性がヤンデレの核じゃないかと思う。つまり、ヤンデレの愛情の対象は必ず「相手」にあるのであって、愛情の対象が自分にあるのはヤンデレじゃない。例えば他人を困らせることで自分に振り向いてもらおうとするのは、一見ヤンデレっぽいけど、最終的な目標が「振り向いてもらう」という「自らの利益」にある。これは自分への愛情。ヤンデレはひたすらに「相手の利益」を求める(註:これについて訂正あり。詳細は次段)。自分の仕業だと気づいてもらえなくとも、自分がどんな不利益を被ろうとも。まあその行動のおかげで「相手」は迷惑するわけだけど、当のヤンデレは献身のあまり視野狭窄に陥っていてそれに気づかない。それがヤンデレだと思うな。
友人の言うヤンデレさんは、どうも最終的な目標が「構ってもらう」な気がしてならない。少なくとも「友人の利益」を主たる目標にしてはいない。どちらかというと強烈な自己愛のお方かと。ヤンデレも自己愛も、「相手」が困る、病的に極端な行動をとる、など共通点が多くて混同しやすくなるけど、区別のポイントは献身と保身のバランスの崩れ方だと思う。保身側に振り切れたのが自己愛、献身に振り切れたのがヤンデレ。どちらもはた迷惑ですけどね。